五街道とは?表形式で宿場数や現在の姿を解説【観光にもおすすめ】
「五街道」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどの道を指すのか、何がすごいのかまで説明できる人は多くないでしょう。
五街道とは、江戸幕府が整備した日本橋を起点とする5本の幹線道路のことで、東海道・中山道など、歴史の教科書で見た名前が含まれています。
しかし五街道は、単なる“昔の道”ではありません。参勤交代を支えた政治インフラであり、江戸に物資を運んだ経済動脈であり、浮世絵や旅文化を生んだ文化の舞台でもありました。
そして現在も、鉄道や国道のルートとして私たちの生活を支え続けています。
この記事では、五街道の一覧・宿場数・役割から、現代とのつながり、実際に歩ける宿場町を解説します。読み終えたとき、「五街道とは?」と聞かれても、自信を持って答えられるようになるはずです。
1)五街道とは?
2)五街道の役割
3)五街道それぞれの概要と歴史
4)現在の五街道:交通・観光・継承
五街道とは?
五街道(ごかいどう)とは何か?
五街道とは、江戸幕府が1600年代初頭に整備した江戸を起点とする5本の幹線道路の総称です。現在の高速道路や新幹線の原型ともいえる存在で、政治・経済・文化を支えた国家インフラでした。
起点となる日本橋(東京都中央区)は、現在も国道の距離標の基準地点として使われています。最近は景観改善事業も進められており、歴史的価値が再評価されています。
五街道の基本情報(要点)
五街道の一覧と宿場数まとめ
| 街道名 | 起点〜終点 | 宿場数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 東海道 | 日本橋 → 京都・三条大橋 | 53宿 | 最重要幹線。海沿いで比較的平坦。 |
| 中山道 | 日本橋 → 内陸経由 → 京都 | 69宿 | 山岳区間が多いが渡河が少ない安全ルート。 |
| 日光街道 | 日本橋 → 宇都宮 → 日光東照宮 | 21宿 | 将軍家参詣の道。 宇都宮まで奥州街道と共通。 |
| 奥州街道 | 日本橋 → 白河の関 | 27宿 | 北方統治の大動脈。 |
| 甲州街道 | 日本橋 → 甲府 → 下諏訪宿 | 44宿 | 内陸物流・商業の重要路線。 |
五街道の中でも特に利用者が多かったのは東海道と中山道です。宿場数が多い中山道は約530kmにも及び、江戸と京都を結ぶ内陸の大動脈として機能しました。
なぜ五街道が整備されたのか?
江戸幕府は全国の大名を統制するため、参勤交代制度を確立しました。
その移動インフラとして整備されたのが五街道です。
さらに、街道は物流網としても重要で、江戸には全国から米や海産物、工芸品が集まりました。現代でいうサプライチェーンの役割を担っていたといえます。
五街道の役割
1)政治(参勤交代と支配秩序)
各大名は定められた期日に江戸へ参勤し、自領へ交代で帰国しました。参勤交代は五街道を舞台に実施され、街道は幕府権力の可視化や治安維持、情報伝達の基盤でした。
2)経済(物流と宿場ネットワーク)
米・海産物・特産品が街道を通じて江戸へ集積。宿場町は人馬継立・商取引・金融・情報交換の拠点として発展し、地域経済を活性化していたとのこと。
3)文化(旅が育んだ表現と交流)
歌川広重 氏の『東海道五十三次』は東海道を、渓斎英泉 氏との合作では『木曽海道六十九次』は中山道を描写しました。
紀行文・俳諧などの街道文化は、庶民に旅情と地理感覚を広めたといいます。
浮世絵が生んだ“街道ブランド”
歌川広重 氏の『東海道五十三次』は、今でいう観光ポスターの役割も果たしました。
旅が庶民文化として広がった背景には、街道の安全性向上と宿場制度の整備があります。
近年では外国人旅行者の間でも「旧街道ウォーク」が人気を集めており、中山道や東海道の一部区間は特に注目されているようです。
五街道それぞれの概要と歴史
東海道:海と都を結ぶ最重要の道
日本橋から京都・三条大橋を結ぶ全53宿。比較的平坦で往来が多く、歌川広重 氏の作品『東海道五十三次』の景観は、今なお人々を惹きつけます。
現代では東海道新幹線・国道1号・東名/新東名高速などに受け継がれ、物流・通勤・観光の大動脈であり続けています。
中山道:内陸の安全ルート、峠が育てた文化の道
全69宿。碓氷峠・木曽路などの山岳区間が名高く、渡河が少ないため女性や大名にも好まれたとされます。
中山道の一部を描いた渓斎英泉 氏と歌川広重 氏の合作である『木曽海道六十九次』は有名です。
日光街道:将軍を祀る聖地へ、参詣の道
江戸から日光東照宮へ至る参詣道で21宿。日本橋〜宇都宮まで奥州街道と共通で、宇都宮から分岐して日光へ向かいます。
世界遺産「日光の社寺」とともに、杉並木の旧道が現代に残ります。
奥州街道:北の大動脈、統治と開拓の道
日本橋から宇都宮までは日光街道と共通、そこから白河へ伸び、以北は陸羽街道等として北方へ続きます。
軍事的・統治的意義が強く、蝦夷地方面との交流も視野に入る幹線でした。
甲州街道:商人と武士が往来した内陸の道
日本橋から甲府を経て下諏訪宿へ至り、中山道と合流します。商人の活動、武田信玄 氏のゆかりの地へのアクセスとして重要でした。
現在の五街道
1)交通網への継承
- 東海道 → 東海道本線/東海道新幹線/国道1号/東名・新東名
- 中山道 → 国道17・18・19号/(一部)中央本線
- 日光街道 → 東武日光線・日光線/国道4号(宇都宮まで共通)
- 奥州街道 → 東北本線/国道4号
- 甲州街道 → 国道20号/(一部)中央本線
江戸期に選ばれた「通りやすい地形・地盤」は合理性が高く、近代以降の鉄道・道路もそのルート選択を大きく参照しています。
2)観光・歴史散策としての人気
保存が進む宿場町(妻籠宿・馬籠宿・関宿まど)は国内外の旅行者に人気だといいます。
石畳・本陣跡・枡形など街道特有の意匠が残り、歩く旅の魅力を再発見できます。
東海道・中山道の長距離ウォークや、日光街道の杉並木ウォークは注目の行程です。
現在も歩ける代表的な宿場町
- 妻籠宿(長野県):中山道の代表的保存地区
- 馬籠宿(岐阜県):石畳の坂道が美しい観光地
- 関宿(三重県):東海道唯一の全面保存宿場町
特に、中山道の妻籠宿〜馬籠宿間(約8km)は、初心者でも歩きやすいルートです。
3)文化的継承と地域イベント
旧街道を題材にした祭り・スタンプラリー・ガイドツアー・文化財公開が各地で実施され、地域のアイデンティティ形成や観光振興に寄与しています。
浮世絵・古地図・古写真の展示は、街道文化の理解を一段と深めてくれます。
おすすめ情報
五街道巡りに便利な移動手段
五街道は広範囲にわたるため、効率よく巡るならレンタカーの活用がおすすめです。
- 宿場町は駅から離れている場合が多い
- 複数の街道を1日で巡ることも可能
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所感
五街道は江戸幕府の政治権力を支えたインフラであり、物流と宿場経済の経済動脈でもあり、旅文化や芸術を生み出したものでした。
現代でもその合理的なルートは鉄道や国道に受け継がれて私たちの日常を静かに支えています。
街道を辿ると当時の技術や地形との向き合い方、旅人の視点が立ち上がってきます。
これを機に五街道の歴史を感じて過去と現在に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

